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タグ: 受験対話総合研究所

「わかる」って、どういうことなんだろう?

こんにちは。:razz:
小学校受験でおなじみの
受験対話総合研究所の平野伸明です。

今日は、聖心女子学院白百合学園立教女学院の子どもたちと、
「わかる」ってどういうことなのか、について勉強しました。

今日のテーマが決まったきっかけは、
この勉強会に参加している中学1年生の女の子のひと言でした。
彼女が、最近、病院に行って思ったことを話してくれたのです。

自分の病気が、どういうものであり、どういう治療を受けたら、
どのようになるのか。また、その治療法を選んだときの危険性や
副作用をどのように判断したらよいのか。
医者の説明を聞いて、それを自分と親が理解し、自分たちでで判断して、
同意しなければいけない場面があった。
しかし、医者の話をすべて完全に理解して、
明確に意思決定することは、出来なかった。

自分のことだから、自分が決めなくてはならないのに。
そのためには、医者から納得のいく説明を受けて、
正確な理解をする努力をすることが必要になる。

医者の説明は、論理的なものだから、患者である私は、
それに従わなければならないと思ったが…。
結局、医学の知識がないから、本当のところ、
正確には、よく分からずに、医者に任せるしかなかった。
このような体験をきっかけに、
「わかる」ってどういうことなのか、考えるようになった。
だから、みんなと話し合いたい。
みんなの意見を聞きたい。
ということで、
中学生と高校生の勉強会が始まったのです。

結局、話し合いの結論は出なかったので、
次回は、お父さまでお医者さんをしている方をお呼びして、
「医者から見た、患者の理解・インフォームドコンセントの問題点」
というテーマで話し合うことにしました。

受験対話総合研究所に、通ってくる子どもたちは、
話をするのが好きな子が多いのです。
初めは、話すのが苦手だと言っていた子どもたちも、
議論することが大好きになるのです。
議論をしながら、新たな発想が生れてくる。
この楽しさを知ると、話したくて、聞きたくて、し方なくなるのです。
大人に言われた通りのこともちゃんとできるけど、
自分で考えて、テーマを持てる子に育っているところが、見ていて嬉しいです。
私の知る限り、話好きな子は、学校の成績も優秀なのです。:razz:

早稲田大学で

先日、早稲田大学での勉強会に参加しました。

早稲田大学での勉強会
早稲田大学での勉強会

「生物の形づくり」というテーマだったのですが、
私には、難しすぎて、「何を」「どのように」理解したらよいのか分からず、たいへんでした。
そこで、考えたのですが、
たとえば、ある専門的内容の勉強会があるとします。
会が始まる前に、
この講座の内容が「わかる」ってどういうことなのかを、
聞き手に講師が示してくれたら、
あるいは、専門的な話に入る前に、この講座の内容を「理解」するとは、
どういうことなのかを、講師を交えて、参加者が話し合える時間が少しでもあれば、
聞き手の理解を助ける配慮のある、わかりやすくい講座になるのかもしれませんね。
今日のように、むつかしい複雑な時代だからこそ、
素人は、専門家の書いたものを読みたいと思うし、専門家に話を聞こうとします。
た゜から、聞き手が、速やかにかつ容易に理解することのできる言葉で語ることが
必要ですし、また、
専門性が高い内容であればあるほど、聞き手の「わかる」を考えながら話すことは、
大切なことではないのかと思いました。
みなさんは、どのようにお考えになるでしょうか?;-)

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お問い合わせはこちらまで
HP:幼児教育・小学校受験の受験対話総合研究所

お母さまにとって「生きる」とは?

こんにちは。:razz:
小学校受験でおなじみの
受験対話総合研究所平野伸明です。

今日は、聖心女子学院白百合学園立教女学院に通う子どもたちと、
そのお母さま方との勉強会、「母親塾」がありました。

まずは、絵本の朗読から始めました。
佐野洋子著『100万回生きたねこ』という絵本です。

絵本の内容ですが、
主人公は、死なないネコです。
正確に言うと、死ぬけれども、すぐに生き返るのです。
たとえば、王様に飼われていた時には、一緒に戦争に行って、
矢に当って死んでしまいます。
ネコをかわいがっていた王様は悲しくて泣くのですが、
ネコは平然と、別の場所から生まれかわります。
そういうことを、サーカスの芸人や、どろぼうや、おばあさんなどを相手に、
100万回も繰り返すのです。このネコが一番好きなのは、自分自身。
つまり、他を愛することを知らないネコだったのです。

ところが、そんなネコの前に、一匹の白いメス猫が現われます。
主人公のネコは、そのメス猫にひかれます。そして、一緒に暮らすようになります。
そして100万回生きたネコは、「白いメスネコと一緒に、いつまでも生きていたい」
と思うようになるのです。

しかし、やがて白いネコは死んでしまいます。
それを見て、100万回生きたネコは、とても悲しくて、わーわー泣いて、
自分も死んでしまうのです。
そして生き返ることはありませんでした。

という内容なのですが、
お母さまは、これを読んで、何をお考えになるでしょうか?

受験対話総合研究所では

受験対話」の母親塾では、お母さま方と子どもたちで、
以下のような話し合いをしました。
このお話は、生と死について考えさせようとしているのではないだろうか。
つまり、生がしっかりと充実していないと、
納得できる死はやってこないということではないか。
生の果実をたっぷり背負って、人は旅立つのだ。
天秤の一方の皿に、生の充実をたっぷりのせてやらないと、
死の重さとは釣り合わないのだろう。
つまり、死に負けてしまうのだ。

死とは、単に、生きていることの終わりなのか。
人は、それを、ただ先に延ばしにしたいと思ってしまう。
死を恐れながら、その準備をしていない。
つまり、何かが満ちていった結果の、静かな終わりとして死があるのだと
受けとめることができない。
これは、真剣に考えなくてはならない問題なのではないか。
世の中には、どうしても、人まかせに出来ないことがある。
あらかじめ自分自身で、とことんまで、考えておかなくてはならない問題がある。
それが、死の問題なのではないか。
死への準備は、医者に任せるわけにはいかない。
さて、自分にとって「生きる」とは、どういうことなのかを考えてみましょう。

以上が、今回の「母親塾」の導入部分の話でした。;-)

今年、聖心女子学院、白百合学園、立教女学院を受験されるお母さま方に

受験対話」で勉強しておられるお母さま方や子どもたちを見ていると、
憧れの学校に入学してからが勝負という感じがします。
このブログをお読みの、今年、小学校受験をされるお母さまが、
入学願書に書いた内容や面接で話されたことが、
「試験用の、その場かぎりの、お話作りでした!」なんてことはないと思いますが、
簡単に、「神から与えられた命だから」とか、「感謝する心」とか、
「人のために役に立つ」とか「運命」などという言葉を願書に書いたり、
面接で、饒舌に話したりしてはいませんか?

お母さま、お子さんの小学校受験が終わったら、
次のステップに移りましょう!

ゆったりと話のできる静かな喫茶店
ゆったりと話のできる静かな喫茶店

憧れの学校に入学すると、同級生のお母さま方と、「ランチ」や「お茶」をする機会が多くなります。
ここからは、お母さま方の『教養』が問われてくるのです。
お母さま方、がんばってくださいね! 応援しています!;-)

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お問い合わせはこちらまで
HP:幼児教育・小学校受験の受験対話総合研究所

学校の先生も勉強しています!

こんにちは。:razz:
小学校受験でおなじみの
受験対話総合研究所の平野伸明です。

10月14日(水)の朝日新聞に、
『教員免許更新制廃止へ』という記事がありました。
記事では、安部普三政権の目玉として設けられ、
今春始まったばかりの教員免許更新制を、
2010年度限りで、廃止する方針を決めたと伝えています。

この教員免許更新制は、
教員を続けるために、最新の知識や技能を身につけてもらうことが目的で、
10年に1度、大学などで講習を受けることを義務づけるものでしたが、
教育現場からは、
「教員としての技量向上に効果があるかどうかは不透明」
「ただでさえ忙しい教員が、さらに疲弊する」という批判があり、
文部科学省での有識者との会合でも、批判的な意見が強く、
制度を続ける必要性がないと判断し、
2010年度限りで、この制度を廃止する方針を固めた、とありました。

朝日新聞の記事には、これ以外の情報は書いてありませんでしたので、
記事を読んだだけでは、問題の本質は分かりませんが、
お母さまは、このニュースをどのように受けとめますか?

東京都教職員研修センター
東京都教職員研修センター

 

良師との出会い

受験対話」には、現役の教員が勉強している講座があります。
もともとこの講座は、教員志望の大学生が集まってできた勉強会でしたが、
彼らが、教員になっても、「勉強を続けたい」と言って、継続されているものです。
この勉強会には、「受験対話」に来ている外国人留学生たちも時々参加して、
『世界の子育て』というテーマで話し合いをします。
どの国にも、それぞれの伝統なり、お国の事情なりがあって、
教育のあり方も千差万別なのですが、
子どもにとって、先生が大事なことだけは、
古今東西を問わぬ絶対の真理なのだと、
話し合いを通じて、参加メンバーの共通理解になっています。

最近の学校説明会を覗いてみると

そういえば、最近の学校説明会では、
すばらしい教育理念のお話や、
行事だの、施設などが立派になったことを紹介してくれますが、
どのように立派な先生がいらっしゃるのかを、ちっとも教えてくれませんね。
学校側も、保護者が興味を持つような話をしようと考えているはずですから、
「学校は、設備よりも先生が大事!」と考えている父兄が、
少ないと思っているのでしょうね。
学校説明会を覗くと、学校側の考え方がよくわかります:sad:

配偶者は、自分で選ぶので、
よくない人を選んでも、誰を恨むわけにもいきません。
しかし、学校の先生は、自分で選ぶことができませんから、
当たりはずれの運は、子どもたちの、その後の人生を大きく左右します。

「受験対話」で、いつも話題になるのは、『良師との出会い』の話です。
「何が自分に、現在の人生を選ばせ、がんばっている原動力は何か」
という話になると、『良き師匠との出会い』をあげる人が圧倒的に多いのです。

師弟の一体感、師弟の良き人間的なつながりがなければ、
「仰げば尊し、我が師の恩」とは、なりませんよね。

先生をなめている生徒は、社会に出ても大人をなめて生きていきます。
教育の本道は、どこにあるのか。
この時代に、教師はどうあるべきなのか。
しっかり考えていかなくてはいけませんよね。;-)

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