みなさん、こんにちは。
小学校受験でおなじみの「受験対話」総合研究所です。
引き続き、「年長さんクラス」での「ことば」指導の授業風景を紹介します。
これは、ご家庭での「家庭教育」として、またご両親が書くことになる
「志望理由書」や「面接対策」の準備にもなります。
⒈ 健康の考え方と成り立ち!
子どもたちに、「健康とは何ですか?」と質問したら、
「病気じゃないのが健康です!」と多くの子が答えました。
今日は、「健康について、どのように考えたらいいのか」をテーマに授業をしました。
学習の目標は、
❶さまざまな健康の考え方について例をあげて説明できるようになる
❷健康を支えているものについて例をあげて説明できるようになる
ことです。
さっそくお勉強開始です。
1946年に世界保健機関(WHO)憲章は、「健康とは、身体的、精神的、社会的に
完全に良好な状態であり、たんに病気あるいは虚弱でないことではない」と定義しました。
ここでは健康を「病気でない状態」という消極的なとらえ方ではなく、
身体的な健康はもちろん、精神的な状態や社会的な状態を含めた上で、積極的にとらえています。
健康のさまざまなとらえ方
「身体的」「精神的」「社会的」という3つの側面が、互いに関連しています。
➀[精神的側面] ⇒ ●精神症状 ●知的能力 ●満足感 など
②[身体的側面] ⇒ ●身体症状 ●体力 ●抵抗力 など
③[社会的側面] ⇒ ●人間関係 ●社会的役割 ●社会のしくみ など
⒉生きがいを重視した健康の考え方
健康について、別の考え方もあります。
たとえば、障害や慢性的な病気を抱えていても、人生の目標を持ち、
やりがいのある仕事や役割を見つけて、いきいきとした生活を送っていれば
十分健康だと、考える人もいるでしょう。
このように、一人ひとりが自分なりの目標を持ち、生きがいや満足感をもった
生活を送ることができる状態、すなわちQOL(生活の質)を重視した健康観が生まれています。
WHOも、1986年に「健康は、生きることの目的ではなく、より良く生きるための資源である」
と、オタワ憲章として宣言しています。
年長さんクラスでは、講師がここまでの内容をわかりやすく伝えて、子どもたちに考えてもらってから、
おしゃべりをしてさらに考えた後、文章にしました。
※QOL(クオリティ・オブ・ライフ)
人生において、多くの社会的役割を実行できる能力だけでなく、自分の生活への満足感や幸福感
が含まれます。