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タグ: 早稲田大学

自称「情報通」になっていませんか?

こんにちは。:razz:
小学校受験でおなじみの受験対話総合研究所の平野伸明です。

昨日の毎日新聞に以下のような記事がありました。
引用します。

早大生の1割「周囲に大麻所持者」、半数以上が入手可能!
早稲田大学が、大麻など薬物についての意識調査をしたところ、
学生の約1割が「周囲に所持者や使用者がいる」と答え、
半数以上が「入手可能」と考えていることが分かった。
早大は「学生の身辺に薬物の危機が迫っている」として、
指導のあり方の見直しなども含めて対策を強化する。

とても、ショッキングな内容ですが、大学の周辺では、かなり前から、噂は出ていました。
大学生の質も、大きく変わっていますから、早大生を見ていて、
「昔とは、ぜんぜん違うよねー!」というのは、
学生に関わっている大人たちが、みなさん口にしていたことです。

小学校受験を考えているお母さまは…

では、このニュースを、小学校受験を考えているお母さま方は、
どのように受けとめたらよいのでしょうか?
早稲田大学の場合では、大麻の問題は別として、大学の周辺にいる大人たちは、
学生の質の変化に、みなさん気づいていました。
ということは、小学校受験の場合も、今までのブランドイメージや制服が似合うかどうかなどは、
参考程度にして、お母さまが、自分の目で、耳で、普段の学校や生徒たちの様子を
ちゃんと確かめることが大事になります。
学校や生徒を細かく観察するクセをつけて、
学校全体の情報を、ご自身の中に充電することです。

この「確かな充電」をせずに、聞きかじりの情報をペラペラと放電するお母さまが多いのです。
受験対話」でも、体験レッスンに来られたお母さま方の口から出てくる「小学校の情報」というのは、
「?」なものが多いのです。
そんな情報を、どこかで聞かされて、鵜呑みにして、
その情報をくれた相手を「小学校受験の専門家」みたいに言うのです。
本当に困ってしまいます。

そんな時は、「そうですか。すごいですね」と言ってあげるしかできません。
みなさんの周りにも、「情報通」を自任しているお母さんがいるのではありませんか?
自分で確かめたわけでもないことを、「情報」だと言って、
ペラペラとおしゃべりしているお母さまは、
たいがい、試験の最終結果は良くないです。
小学校受験は、いろいろな意味で、「人」を見ますからね!
「話は人なり」って、本当なんでよ:razz:

◆◆◆ お知らせ ◆◆◆
「受験対話」では、
2009年の5月、6月にある、小学校の学校説明会に出席して、
お母さまが、どの程度、学校と先生方を理解できたのかをレポート
してもらう講座があります。
そのためには、5月に、説明会を担当される学校の先生方以上に、
お母さま自身が、学校の内容を調べ、発表能力を磨いて
ご自身の力と比較しながら、先生方の話を聞けるように、
準備しておかなくてはなりません。
「すばらしい学校説明会だったわ」という感想しか言えない
お母さまでは、お子さんがかわいそうだと思いませんか?:cry:
お子さんの未来を託す小学校選びですから、
お母さまにも、それなりの準備と実力が必要なのです。
真剣な気持ちで臨まれるお母さまの参加をお待ちしています。
2009年 母親塾・両親面接志望理由書対策講座

   こちらもご覧ください ;-)  

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心のバランスはとれていますか?

こんにちは。:razz:
小学校受験でおなじみの平野伸明です。
先日、早稲田大学人間科学部の入学試験が行われた日に、
「受験対話」では、お母さま方の勉強会を行いました。

早稲田大学・人間科学部の菅野純教授の文章を教材にして、
「学校カウンセリングの立場から見えてくる学校の問題!」
というテーマで、みなさんで意見を出し合いました。
紹介します。

学校カウンセリングとは

まず、「学校カウンセリング」という言葉の意味ですが、
「子どもが、幼稚園、学校に通う間に生じる、
心理や教育上の諸問題への
臨床・発達心理学的方法による援助的アプローチ」となっています。
しかし、実際には、子どもたちの問題を通して、
親や教師の心理的問題や、家族の問題、学校の問題なども含む、
広いテーマを持っているとうことです。

なぜ学校カウンセリングが必要なのか?

いまの子どもたちには、
大人が、十分に理解、対処できない、問題がたくさん出てきています。
その代表例が、不登校・登校拒否の問題で、
この二十年の間に、
小・中学校での発生数が、十倍を越しているというデータが示されていました。
心理的原因で学校に来(られ)ない子どもたちに、
大人は、どう働きかけたらよいのか?
家庭の中に引きこもった子どもたちへの対処のし方が、
周りにいる大人にはわからない、という現状があるそうです。

不登校の原因は

これまで、日本の教育は、「意欲」「勤勉・努力」が大事とされてきました。
今も、この枠組みで子どもたちを評価しています。
しかし、意欲はあっても、空回りする子がいる。
勤勉すぎて、息切れを起こしている子もいる。
頭では、「学校に行かねばならない」と思っても、
身体が学校に向って動こうとしない、という子もいる。
こういう子が、不登校になることが多いのだそうです。

だから、頭では思っているのに、そのとおり行動できないのは、
なぜなのか、といった視点に立って、
不登校に陥っている子どものことを理解し直す必要があるのですが、
現場の先生には、どうすることもできない。
結局、
「本人の自覚が足りないからだ」
「親が悪い」
といった、子どもや親への非難になってしまう。
そして、先生と親の溝が、どんどん深まってしまうケースが
多いのだそうです。
まだまだ文章は続くのですが…

小学校受験を考えているお母さま方へ

「受験対話」では、この菅野先生の文章を読みながら、
小学校受験を考えておられるお母さま方と話し合いをしました。
この問題は、有名私立小学校にだってあります。
だからこそ、家庭教育が大切になります。

それは、お母さま、お父さまの考え方であり、
お子さんとの向き合い方にポイントがあります。
たとえば、小学校に入ると、立ちどまることを教えずに、
馬車馬のように、ひたすら走ることがよしとされます。
学校生活にも、睡眠や休息は必要なはずなのに、
どうしても、「早く!早く!」と子どもたちにスピードを求めていきます。

だから、せめて、家庭では、ゆっくりと、立ちどまって、考えて、
自分の気持ちを整理して、心のバランスをとるということも、
体験させていくことが大切になります。

さて、そこで、これからお母さま方は、どのようにしたらよいのか。
ここから、「受験対話」流の話し合いが始まったのです:razz:
お母さま方は、どのようにお考えでしょうか?
ぜひ、メールのお便りをお待ちしています。

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「なんで、お勉強しなきゃいけないの?」

こんにちは。:razz:
小学校受験でおなじみの「受験対話」総合研究所の平野伸明です。
先日、早稲田大学教育学部の入学試験がありました。

この日、「受験対話」では、早稲田大学の小林先生の文章を読み、
「教育によって、人は幸せになれるのか?」というテーマで、
お母さま方と勉強会を行いました。

小林先生のご意見

小林先生は、おっしゃいます。
「若者が、学ぶことの意味を見出せなくなっているのは、危機的状況だ!」と。:cry:
以下、小林先生の問題提起の部分をご紹介します。

「私たちは、なぜ、教育を受け、学ぼうとするのか?
それは、より豊かな人生を過ごすためと考えられる。
つまり、より良い学校に入学することで、社会的に地位の高い職業に就くことができ、
高い給与を稼ぐことで、安定した生活を享受できる。
だから、たとえ、勉強が楽しくなくても、
将来の、より良い生活のために学ばなければならないと、
私たちは幼い頃から教えられ、自分を納得させながら学んできた。

しかし、有名な学校に通っている子どもたちの実態は… 〔具体例省略〕
また、高度の教育を受けた大人たち、たとえば、
政治家、役人、大企業のリーダーたちの実態は… 〔具体例省略〕
このように考えてみると、現代日本社会の危機は、
「教育は、人を幸せにする」という命題を無前提のものとして、
受け入れることができなくなりつつあり、
さらに、多くの子ども、若者たちが、学ぶことの意味を見出せなくなっているのではないか。
小林先生のお話は、このことを踏まえて、展開いくのです。

「なんで、お勉強しなきゃいけないの?」

「受験対話」では、小林先生のご意見を参考にしながら、
「学ぶって、どういうことなのだろう?」
「教育って何なのだろう?」
「受験勉強ってなに?」という話題から、勉強会を始めました。
なぜかと言いますと、小学校受験の勉強をしている子どもたちは、
小学校の先生が決めた制限時間の中で、その要求を満たさなくてはいけません。
これが受験勉強なのですが、子どもたちは、まず、その要求されるスピードの速さに困惑します。

つまり、大人が試験で要求するスピードは、
子どもたちの持っている自然なスピードを、はるかに超えているのです。
そう、子どもたちの動作は、ゆっくりしてますからねー。

しかし試験では、子どもたちに、スピードを要求する。
だから、家庭学習のときに、お母さま方は、制限時間を気にするあまり、
子どもたちを待つ余裕がなくなります。
すぐに、
「早く!早く!」
とせきたててしまう。
そして、しまいには、
「もたもた、してるんじゃないの!」
「あなたは、本当に、ノロいんだから!」
と叫んだりする。
大人の感情を、子どもにぶつけてしまう。
このような形で、子どもの心を傷つけてしまうと、
子どもは、母親に恐怖感を持つようになり、言葉を発しなくなることもあります。

こうなってしまうと、
「学ぶって、どういうことなのか?」
「教育って何なのか?」
「受験勉強をすることが、よかったのかどうか」
わからなくなってしまいます。

お母さまも、子どもの頃から、
「勉強しなさい!」と言われてきたと思いますが、
人は、なに目指して勉強すればよいのでしょうか?
簡単なようで、深ーい問題をお母さま方と考えた、充実した勉強会でした!:eek:

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