こんにちは。
小学校受験でおなじみの
受験対話総合研究所の平野伸明です。
昨年末、
パソコンを買い換えたのですが、
一ヶ月もたたないうちに、故障しました。
メーカーのカスタマーセンターに連絡をしたら、
「同製品は、部屋の気温が下がると故障するのです。
メーカーのホームページでお知らせしていますが、
無料で修理しています。ただし、ハードディスクを初期化するので、
あなたの入れたデータはなくなります。
初期化が困るのであれば、使えないままお返しします」とのこと。
日本を代表する企業であるS社の製品です。
S社の修理センターのお客を見下ろす対応にも、腹が立ってしかたありませんでした。
テレビニュースやワイドショーでは
ここ数日テレビでは、不祥事を起こしたトップ企業の常務や社長が記者会見を開き、
立ち上がって頭を下げるシーンが何度も流されていますね。
お父さんやお母さん、そして先生方は、子どもたちに「勉強しろ」と言います。
この「勉強をする目的」を、子どもたちに、どのように説明したらよいのでしょうか。
偏差値の高い大学に進学して、よい会社やよい組織に入って、出世をして、
組織のトップになり、最後には、テレビに映っているおじさんたちのように、
みんなの前で、「申し訳ありませんでした」と頭を下げるのよ、と
ココまで教えなくてはならないのではと思うほど、
私たちは、組織のトップが頭を下げるシーンを、これまでも何度も見せられてきました。
大人がお手本にならなければ…
子どもたちを教育する上で、一番大切なのは何でしょうか?
それは、子どもたちが、
「ああいう大人になりたい」と思えるお手本を、大人が見せることではないでしょうか。
このお手本を、社会全体で、どのくらい子どもたちに見せられるのか。
いつの時代も、大人の質が、常に、問われているということですね。
日本のトップ企業のトップが、頭を下げるシーンを、テレビで何度も見せられると、
子どもたちは、責任あるポジションには就きたくないと思うようになるのではないでしょうか。
お笑いタレントがクイズに答える番組よりも、
箸がきちんと持てないレポーターが、「おいしい」を連発するグルメ番組よりも、
プロのスポーツ選手やオリンピック選手を相手に、
「がんばっていだたきたいと思います」と言ってしまう
アナウンサーが出演しているスポーツ番組を見せるよりも、
ニュース番組を子どもたちには見せたいと思うのですが、
ニュースの中身は、横綱が、親方が、社長が、国会議員が
頭を下げるものばかりです。
これらの映像を繰り返し見せられている子どもたちに、
将来どのような影響が出てくるのか心配でなりません。
子どもたちに、「勉強しろ」と言う前に、
大人が、子どもたちの「よい手本」になっているのかどうか、
私たちのあらゆる言動を検討することが大事なのかなと、テレビを見ながら感じました。
早稲田大学高等学院の入試会場で…
今日は、早稲田大学で、早稲田大学高等学院の入試が行われました。
勉強をがんばってきた子どもたちが試験を受けている間、
親御さんは、どこで、何をしていればよいのでしょうか。
早稲田大学の大隈講堂に設けられた保護者待合室には、
お手本になるような、お父さま、お母さまが、たくさんおられました。
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