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タグ: 光塩女子学院

心のバランスはとれていますか?

こんにちは。:razz:
小学校受験でおなじみの平野伸明です。
先日、早稲田大学人間科学部の入学試験が行われた日に、
「受験対話」では、お母さま方の勉強会を行いました。

早稲田大学・人間科学部の菅野純教授の文章を教材にして、
「学校カウンセリングの立場から見えてくる学校の問題!」
というテーマで、みなさんで意見を出し合いました。
紹介します。

学校カウンセリングとは

まず、「学校カウンセリング」という言葉の意味ですが、
「子どもが、幼稚園、学校に通う間に生じる、
心理や教育上の諸問題への
臨床・発達心理学的方法による援助的アプローチ」となっています。
しかし、実際には、子どもたちの問題を通して、
親や教師の心理的問題や、家族の問題、学校の問題なども含む、
広いテーマを持っているとうことです。

なぜ学校カウンセリングが必要なのか?

いまの子どもたちには、
大人が、十分に理解、対処できない、問題がたくさん出てきています。
その代表例が、不登校・登校拒否の問題で、
この二十年の間に、
小・中学校での発生数が、十倍を越しているというデータが示されていました。
心理的原因で学校に来(られ)ない子どもたちに、
大人は、どう働きかけたらよいのか?
家庭の中に引きこもった子どもたちへの対処のし方が、
周りにいる大人にはわからない、という現状があるそうです。

不登校の原因は

これまで、日本の教育は、「意欲」「勤勉・努力」が大事とされてきました。
今も、この枠組みで子どもたちを評価しています。
しかし、意欲はあっても、空回りする子がいる。
勤勉すぎて、息切れを起こしている子もいる。
頭では、「学校に行かねばならない」と思っても、
身体が学校に向って動こうとしない、という子もいる。
こういう子が、不登校になることが多いのだそうです。

だから、頭では思っているのに、そのとおり行動できないのは、
なぜなのか、といった視点に立って、
不登校に陥っている子どものことを理解し直す必要があるのですが、
現場の先生には、どうすることもできない。
結局、
「本人の自覚が足りないからだ」
「親が悪い」
といった、子どもや親への非難になってしまう。
そして、先生と親の溝が、どんどん深まってしまうケースが
多いのだそうです。
まだまだ文章は続くのですが…

小学校受験を考えているお母さま方へ

「受験対話」では、この菅野先生の文章を読みながら、
小学校受験を考えておられるお母さま方と話し合いをしました。
この問題は、有名私立小学校にだってあります。
だからこそ、家庭教育が大切になります。

それは、お母さま、お父さまの考え方であり、
お子さんとの向き合い方にポイントがあります。
たとえば、小学校に入ると、立ちどまることを教えずに、
馬車馬のように、ひたすら走ることがよしとされます。
学校生活にも、睡眠や休息は必要なはずなのに、
どうしても、「早く!早く!」と子どもたちにスピードを求めていきます。

だから、せめて、家庭では、ゆっくりと、立ちどまって、考えて、
自分の気持ちを整理して、心のバランスをとるということも、
体験させていくことが大切になります。

さて、そこで、これからお母さま方は、どのようにしたらよいのか。
ここから、「受験対話」流の話し合いが始まったのです:razz:
お母さま方は、どのようにお考えでしょうか?
ぜひ、メールのお便りをお待ちしています。

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消防博物館で「子育て」を考える!

こんにちは:razz:
小学校受験でおなじみの平野伸明です。

今日は、子どもたちと、四谷三丁目にある
消防博物館に行ってきました。

子どもたちと博物館に行くって、
お母さま方にとっては、たいへんなことなのですね。:wink:
だって、子どもたちは、
「これ、何?」
「どうやって使うの?」
「ねぇ、どうして、どうして?」
「何で、何で?」
このように、質問の嵐になります。

こういう場面で、親と子が「なに」を「どのように」話し合えるのかによって、
子どもの知的能力は、伸びたり伸びなかったりするのですが…
多くの場合、
「○○ちゃん、消防博物館は楽しかった?」
「うん、たのしかった!」
で終ってしまうのです。

外国人のお母さまでも

最近は、外国人のお母さまのお子さんでも、有名私立小学校に合格しています。
たとえば、合格されているお母さまは、どのような方かといいますと、
「受験対話」での授業後、あるイギリス人のお母さまと、
子どもたちの「文化」や「個性」について話していたところ、
お母さまが、さらっと、「春雨やもの語りゆく蓑と傘ですね」と、
蕪村の俳句を引用されました。:shock:

つまり、こういうお話をする教養のある方たちが多いのです。
ですから、お母さまが外国の人というハンディも乗り越えて、
有名私立小学校に合格していきます。

「好奇心」の育て方がポイントです!

これまで、お子さんが「受験対話」でお勉強していた、
外国人のお母さま方の子育法で、印象的なことを一つだけご紹介します。
それは、子どもたちの「好奇心の育て方」が、とても上手なことです。
これを、わかりやすい言葉に置き換えると、
子どもたちを「やじ馬」として育てるといったらよいでしょうか。

今日は、消防博物館に行ってきましたから、
火事での話にたとえると、たとえば、近所で火事が起きたとします。
その時、
「火事なんて、人類が火を使いだしてから、ずっとあるもので、
別に、珍しいことではない」
と考えるのではなく、
人類が始まって以来火事はあるのですが、
今、起きた火事を「確かめたい」といって駆け出していく。
これが、「やじ馬」です。

そして、そこで、見たもの、聞いたもの、感じたこと、考えたことを報告する。
見に行けなかった人に、火事はこういうふうだったんですよ、とお話をする。
これは、子どもたちの「心が動いて」「「ことばが生れ」「ことばが育つ」
流れなのです。

「受験対話」に来られた、外国のお母さま方が、
子育てで大切にされていたことの一つがこれでした:razz:
いま、お子さんの「ことばの成長」を心配されている
お母さまは、特に、この点を考えてみてください。
また、何かご質問があれば、お気軽にご連絡をください。
お待ちしています:razz:

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お問い合わせはこちらまで
HP:幼児教育・小学校受験の受験対話総合研究所

早稲田大学スポーツ科学部!

こんにちは。:razz:
小学校受験でおなじみの受験対話総合研究所の平野伸明です。

「受験対話」では、毎年、「早稲田大学・入学試験シリーズ・学部別勉強会」という講座を開いています。
これは、早稲田大学の入学試験が行われている日に、
試験を行っている学部の先生方の文章を読んで、
お母さま方も勉強するというものです。
これをすると、普段は興味のない分野の文章も読むことになるので、
毎回、新鮮な驚きがあって好評なのです:lol:

「運動神経」って何?

昨日は、早稲田大学スポーツ科学部の入学試験がありました。

そこで、勉強会のテーマは、「お子さんは、運動神経がいいですか?」にしました。
教材は、早稲田大学スポーツ科学部の福永先生、
川上先生が、お書きになった文章を使用しました。
勉強会の内容の一部を紹介しますね。:eek:

このレポートによりますと、私たちが、よく使う「運動神経」というものは、もともと存在せず、
「運動神経細胞」というのがあるそうなんです。
この細胞は、すべての人が、等しく持っているもので、
細胞の働きは、大脳の指令によって、骨格筋を収縮させるだけ。
ですから、私たちがよく使う、「運動神経の良し悪し」という表現で指すのは、
筋肉を、
その運動に合わせて、
順序よくつなげて
働かせることができるかどうかの違いなのだそうです。

文章の中にある具体例を読みながら、お母さま方は、
「へぇー、知らなかった!」:shock:
「まぁ、そうなの!」:roll:
と、興味津々でした。

ということで、
これもまた、よく使う「運動音痴」という言葉の意味は、
簡単にいうと、筋肉と筋活動が適切につながって動いていない状態であり、
慣れていない動作が多いときの様子を表現する言葉なのだそうです。

しかし、ある練習をすることで、適切な筋活動を「体感」できるようになると、
無意識でも、なめらかな動作が行えるようになる。
そして、この筋活動に指令を送っているのが「脳」なので、
ということは、スポーツの動作の練習をすることは、
「脳」を鍛えることにつながるのだそうです。
今回の「お母さんとの勉強会」は、盛り上がりましたねー:razz:

「運動神経がよい、悪い」とか「運動音痴」などの言葉は、
子どもたちに向って、何気なく使っています。
でも、この言葉の持っている曖昧なイメージから、
子どもの心を傷つけていることも多いのではないでしょうか。

今回の勉強会では、この反省とともに、
具体的に、どのように子育てに取り入れたらよいのかについても、
勉強することができました。:lol:

こうして、改めて学んでみると、
小学校受験だけでなく、子育てをする上でも大切なことに気づくのですね:razz:

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