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タグ: お受験

「目がつぶれるほど、本が読みたい」

こんにちは。:razz:
小学校受験でおなじみの受験対話総合研究所の平野伸明です。
いま、早稲田大学のキャンパスで「古本市」が開催されています。

最近、早稲田界隈に古くからあった古本屋さんが、どんどんなくなってしまって、さみしくなりました。
だから毎年、早稲田大学で、この時期に行われる古本市が、とても楽しみなんです。

角川文庫のお話

古本といえば、思い出す話があります。
角川書店の故角川源義氏の話です。
終戦後のある日、吉祥寺界隈を散歩していた角川氏。
ある古本屋さんに立ち寄った。
そこで、一冊のボロボロの本を目にします。
木村健康氏(東大教授)の『教養文献目録改題』という本でした。

角川氏が、その本を手にとり、表紙を開くと、
そこに、「目がつぶれるほど、本が読みたい」と書いてあったそうです。
たぶん、読書好きの学生が、書いたのでしょう。
この本は、戦争中、続々と学徒出陣する若き読書子のために、
木村氏が、出版を思い立ち、ベストセラーになったのだそうです。
この日の感動が、角川氏の心に刻まれ、やがて角川文庫の創刊となった、というお話です。

今は、「目がつぶれるほど、本が読みたい」という若者は少なくなり、
「目がつぶれるほど、メールを打ちたい」という人が多くなりました。
電車の中で、携帯電話の小さな画面に、夢中で文字を打ち込む
大人の姿を見ながら、子どもたちは育ちます。
大人の言うことは聞かないけれど、
大人のやっていることをマネするのが子どもなのですね:sad:

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HP:幼児教育・小学校受験の受験対話総合研究所

小学校受験で重要な「数の数え方」

こんにちは。:razz:
小学校受験でおなじみの受験対話総合研究所の平野伸明です。

5月になり、大学生対象の「日本語教室」が、本格的に始まりました。
この「日本語教室」では、授業の最初に、全員に、「フリートーク」をしてもらい、
自分の「日本語」を意識してもらうところから勉強が始まります。

この大学生たちの「フリートーク」を聞いていて、特に気になるのが、
以前にも、このブログで書きましたが、なにを数えるにも、「一個、二個」を使うことなのです。
・「私には、二個下に弟がいます」
・「一個上の先輩に誘われて、サークルに入りました」
・「電車の中に、傘を三個も忘れちゃって…」
・「合宿のときに、テニスコートを三個も使って…」
・「私の部屋は狭いので、洋服ダンスが一個しかなくて…」
といった具合です。

実は、大学生たちの話は、このような状態だろうということは、
予想がついていたので、「受験対話」で、小学校受験の勉強をしている年長さんのユキちゃんに、
教室のうしろで、大学生たちの話を聞いてもらっていました。

ユキちゃんは、光塩女子学院を目指している優秀な女の子で、
「お話の記憶」と「数の数え方」が、特に優れているのです。
そこで、ユキちゃんに、大学生たちの話を聞いてもらって、
わからないこと、間違っていることを、どんどん指摘してもらいました。
たとえば
・「人は、二歳って言うんだよ」
・「学年は、1年だよ」
・「傘は、三本って言うよ」
・「コートは、一面、二面、三面だよ」
・「タンスは、一棹でしょ」と。
さすがに、このタンスの数え方を指摘されたときには、大学生たちは、ショックを受けていました。:shock:

小学校受験の勉強には、「数の数え方」というのがあります。
つまり、基本的な「助数詞」を学ぶのです。
たとえば、形の長いものは「一本、二本」、
平らなものは、「一枚、二枚」や「一面、二面」、
丸い小さなものは「一粒、二粒」、
動物は「一匹、二匹」や「一頭、二頭」、
鳥なら「一羽、二羽」、
車両なら原則として、「一台、二台」、ときに「一両、二両」、
機械などは、「一台、二台」または「一基、二基」。
船は、「一隻、二隻」「一艘、二艘」
住宅は、「一棟、一戸、一軒」などなど。

「受験対話」では、幼稚園児に、徹底して、この助数詞を覚えさせ、
普段のおしゃべりの中で、自然に使えるように訓練しています。
大学生の状態を見ていると、この助数詞もいずれは「死語」になる運命なのかもと、心配になります。
だから、そうならないようにするためにも、
幼児期から、ちゃんとした教育を受けさせる必要があると思うのです。

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学習院女子大学の学生のための「日本語教室」!

こんにちは。:razz:受験対話総合研究所の平野伸明です。今日、「受験対話」では、学習院女子大学の1、2年生を対象にした、
学習院女子大学の学生のための「日本語教室(Ⅰ)」を開講しました。

お母さま方は、「日本語教室」と聞くと、
なぜ、大学生にもなって、「日本語」を勉強しなければならないの?
と、不思議に思われるでしょう。
しかし、これには、ちゃんと理由があるのです。

たとえば、小学校受験をして、有名私立小学校から、中学校、高校と進学したとしても、
子どもたちの「言語教育」には、いろいろな問題があるのです。
詳しい話は、別の機会にしますが、たとえば、駅のホームや電車の中で、
立ち話をしている、有名校に通う生徒たちの会話が
聞こえてくることがありますよね。
制服を見ると、どこの学校の生徒なのかが、すぐにわかります。
こういう時、みなさんは、どのような感想を持たれることが多いですか?
「あら、まぁ、あの学校の生徒さんも、現代っ子なのねー」
なんて思われることが、けっこうあるのではないでしょうか。

そうなんです。
特に、子どもたちの「話しことば」については、
幼児期からの、母親の指導内容と、学校の先生の役割と責任が、とても大きいのです。
しかし、「話しことば教育」について、お母さま方は、あまり関心がないし、
学校の先生方の間にも、戸惑いが多く、
(先生方も、話しことばの教育を受けてきていないので)
その指導のあり方を模索しているのが現状なのです。
つまり、子どもたちは、「話しことば教育」を受けずに、
大学生になってしまうのです。

若者たちの「話しことば」

だから、「話しことば教育」を受けてこなかった若者たちは、
大学生になると、やらなければならないことが、たくさんあるのです。
例えば、若者たちは、長い間、
「ひとこと言えば、あとは相手が察してくれる」という甘やかされた、
ことば世界の中で暮らしてきています。
しかし、これが通用するのは、大学生までです。
ちゃんとした社会人になるためには、
社会人に必要な「的確な話しことば」を身につけなくてはなりません。

たとえば、自分の意思や意見を、筋道立てて、正確に伝えるにも、
基礎訓練が必要になります。
ほとんどの大学生たちは、今まで、こうした訓練を受ける機会が、
まったくといっていいほど、なかったわけです。

今日の内容は、プライベートなおしゃべりの世界ではなく、職場や改まった場で、
目的を持ったコミュニケーションを展開するときに、
どうしたら、わかりやすく、的確に、魅力的に伝えることができるか、
その秘訣をレッスンしました。
学習院女子大学の学生さんが、
魅力的なことばで、それぞれの知的な魅力を表現できるようにレッスンは続きます:razz:

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