こんにちは。
小学校受験でおなじみの平野伸明です。
みなさんは、NHK出版から出ている「NHK日本語発音アクセント辞典」をご存知でしょうか?
この辞典は、アナウンサーの必需品のひとつなのですが、
「受験対話」の教室には、この「NHK日本語発音アクセント辞典」が置いてあり、
子どもたちの話を聞きながら、日本語のアクセントの勉強もしています。
母語教育でのこだわり!
「受験対話」では、子どもたちの「話しことば」のレッスンを欠かしません。
ただ、日本語の発音が正しく、言葉がはっきりしていても、
語調、ことばの調子、つまりアクセントがまちがっていると、
正確に物事を伝えることができませんよね。
そこで…
日本語のアクセントは、高低アクセント!
日本語は、高低の変化で意味が決まります。
たとえば、年中さんのユウ君が、窓を指差して言いました。
「アメ(飴)が降ってきた」と。
すると、クラスにいたお友だちが、「うそだー、本当にー」と、信じられない様子。
ユウ君は、「ア」と「メ」を同じ高さで発音していました。
ちょうど、授業中に雨が降り出した時でした。
そこで、ユウ君と、アクセント辞典を見ながら、
「ア」を高く発音して、「メ」を低く発音すると「雨」になることを学びました。
こんな例もありました。
年長さんのハルカちゃんに質問したときのことです。
「どんな本が好きですか?」
そうしたら、ハルカちゃんが、「デンキが好きです」と答えました。
先生が、「電気の本が好きなの?」と聞き返しました。
ハルカちゃんは、怪訝な顔をしました。
ハルカちゃんは、「デ」を高く発音していたのです。
先生は、ハルカちゃんと、発音アクセント辞典を見ながら、
「ハルカちゃんが言いたかったのは、『デンキ』ですね。
『デ』も『ン』も『キ』も、同じ高さで発音するんですよ」
と、教わっていました。
アクセントを間違えると、意味がまったく変わってしまうのが、
日本語のむずかしいところです。
子どもは、身近にいる大人たちのしゃべりをお手本にして、話すことを覚えていきます。
そのため、子どもが東京生まれでも、両親や祖父母が
地方のアクセントだと、標準アクセントで言えない場合があります。
地方のアクセントには、「地方の味」があっていいのですが、
子どもたちには、正確に物事が伝わるように、アクセントの勉強もさせるとよいと思います。
元フジテレビのアナウンサーだった、故逸見政孝氏は、
関西出身だっため、アナウンサー試験を受けるときに、
必死に、このアクセント辞典で勉強したそうです。
「受験対話」の子どもたちは、幼児期から、この勉強を始めてします。
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