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カテゴリー: 教育の仕方

お料理と小学校受験!

こんにちは。:razz:
小学校受験でおなじみの「受験対話総合研究所の平野伸明です。

昔、評判になった本で、桐島洋子さんの
『聡明な女は料理がうまい』という本を読みなおしてみました。
おいしい料理を作れる人には、
「果敢な決断力と実行力」「大胆かつ柔軟な発想」
「明晰な頭脳」「鋭い洞察力」「機敏な運動神経」
「たくましい体力」「物に動じない冷静な判断力」
「不屈な闘志」「豊かな包容力」があるのだと、書いてありました。

そうだとすると、おいしい料理を作る力とは、
実社会を生き抜く力と同じであり、自己実現するための能力とさえいえるのです。
ここで、この本を紹介したのは、お母さんが、毎日の料理作りをとおして、
上記の能力を子どもたちに身につけさせることができますよ、
というような、気の重たくなるような話ではありません。
そうではなくて、おいしい料理を作るとは、いったいどういうことなのだろうかと、
一度、シンプルに考えてみることは、
子育てをする上でも、小学校受験の準備をする上でも、
大事なことなのではないかということなのです。

結論を先に言います。
小学校受験を考えているお母さんは、
「おいしい料理」を作るとは、「気働き」のことだと、一度思ってみてください。
「気働き」という言葉は、
「あの人は気働きがある」とか、
「あの人は、どうも気働きが足りない」などと使います。
言葉の意味を広辞苑でひいてみると、
「事のなりゆきに応じて即座に心が働くこと。気のきくこと。気転」とあります。

まぁ、このように言葉の意味を考えてしまうと、頭が痛くなりますよね。
料理を作ることが、「めんどくさくなったわ」と思ってしまうかもしれません。
でも、気働きとは、何も、そうむつかしいことと考えずに、
簡単に言うと、「相手の立場にたってみる」という解釈でいかがでしょうか。
つまり、食べる人のことを考えて、食事に関するすべてのことを準備
するということです。たとえば、何時から、どのような準備をすると、
おいしく食べてもらえるかな、とか、食べている人の様子を見ながら、
何をどのタイミングで出すと喜ばれるかな、などと考えて実行することだと思ってください。

このような「気働き」を、少しずつ感じ取ってくれるようにと願いながら、
子どもたちに、お料理作りの手伝いをさせると、
小学校受験でもプラスになります。
特に、聖心女子学院立教女学院白百合学園を希望されるお母さんは、以下のことばと結びつけて考えてみてください。
聖書にある、「汝、人にせられんと欲する如く人にせよ」という言葉です。

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食事のときに、してはいけないことは何ですか?

こんにちは。:razz:
小学校受験でおなじみの「受験対話総合研究所の平野伸明です。

今回のタイトル、「食事のときに、してはいけないことは何ですか?」は、
ある有名私立小学校の入試の面接で、子どもに出された質問です。
そこで、ふと、思い出したのですが、
サマセット・モームの短編小説に、こういうのがありました。

愛し合った二人が結婚式をあげた。
一夜あけた朝、新妻は、朝食にオムレツを作った。
ご主人は、ひと口食べると、にがい顔をした。
「まずい、おふくろのオムレツはこうじゃなかった」と言って、
あとは食べようとしない。新妻はベソをかく。
それが始まりで、二人の仲はうまくいかなくなり、結局、別れることになった。
しかし、別れてみたものの、お互いに愛し合っていることには変わりない。
二人は、また一緒に住むことになる。
朝、またオムレツが出された。主人は、それを口にして、
「まずい、おふくろの方が…」と言いかけて、思わず口に手をあてて、
出かかった言葉を押さえた、という話です。

二人のその後の生活は、最後の一行に暗示されています。
この小説の教えていることは、夫婦生活というものは、
新しい食生活が始まることでもある、ということでしょう。
育ちも環境もちがう二人が、同じ料理を食べ始めるわけです。
今までの食生活の違いをどのように調整して行くのか。

家族が目指すところは、一面から見ると、
「共通食をたくさん見つけることだ」ということになるのかも知れません。
子どもたちにとっては、この共通食が、お母さんの味になるわけです。
小学校入試の面接では、普段の家庭での様子を知りたい先生方が、
食事に関する質問をよくします。
たとえば、

1.お母さんの作る料理で、好きなものは何ですか?
2.お弁当の中で何が一番好きですか?
3.嫌いな食べ物が出たらどうしますか?
4.好きな食べ物と嫌いな食べ物を教えてください
5.家族の中で、一番多く食べるのは誰ですか?
6.嫌いなお弁当を食べると、お母さんは何と言いますか?
7.食事中にお父さん、お母さんに叱られることは何ですか?

などです。

今の子どもたちは、コンビにのおにぎりが好きだったり、
ファミリーレストランのハンバーグが好きだったり、
お弁当屋さんのから揚げ弁当が好きだ、と答える子もいます。
しかし、小学校入試でも聞かれる、この食事についてのテーマは、
もっと深いところに意味があると思います。
「料理とは、いったい何なのだろうか?」
次回は、このテーマを考えてみたいと思います。

■ 有名小学校の合格に、確実に近づいていく! :「受験対話」

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ピカソに学ぶ幼児教育!

こんにちは。:razz:
小学校受験でおなじみの「受験対話総合研究所の平野伸明です。

今日は、年中さん、年長さんのお母さま方と、国立新美術館ピカソ展を見に行ってきました。

ピカソ展

ピカソの作品を通して、ピカソの人生を知り、
これからの子育てに、何か参考になる点はないかと、
お母さま方といっしょに「作品からの読み取り作業」をしてきました。

作品は、その多くが、ピカソが日常目にしていたものが題材になっていました。
これは作品名にも現われていて、
「二人の兄弟」「マンドリンを持つ男」「バイオリンと楽譜」
「女の頭部」「雌ヤギ」「読書する女」「円卓の上の大きな静物」などなど。

また、具体的に描かれているものも、身近にいる人やギター、ワインのビン、
グラスなどが多くあり、楽譜や新聞紙などを貼り付けた作品もありました。
これらの作品と、ピカソの人生を重ねたときに、
普段、目に見えているものの、確かさ、手ざわりなどを確かめるように描いた時期もあれば、
普段、目に見えているものを、簡略化、抽象化して描いた時期もある。
ピカソは、周りにいた、いろいろな人の影響を受けながら、
普段目にしているものを通して、その時その時の自分の自分の気持ちを、
様々な手法で作品にしていたことがわかりました。

昔、菊池寛氏が、
「小説は人生の描写である。一人の人間は一つの人生しか経験できないが、
小説を通じて、さまざまな人生をかいまみることができる」と言いました。
「絵も同じだなー」と、ピカソの作品を見ながら、ふと思いました。
お母さま方も、ピカソの作品から、たくさんのヒントをもらったようです。
国立新美術館を出てから、みなさんでお茶をしました。

ピカソ展

ピカソの作品をきっかけにして、「子育て」や「家庭教育」について、
2時間もおしゃべりを楽しみました。
忙しいお母さま方には、このように、ゆったりした時間も大切なんですよね。

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