こんにちは。
小学校受験でおなじみの「受験対話」総合研究所の平野伸明です。
小学校受験を考えたときに、いちばん問題になるのが「話しことば」の教育です。
幼い子どもたちが受験する小学校入試の世界は、字の読み書きの世界ではなく、
「話しことば」の世界です。ということは、
指導する親や教師に「話しことば」の能力がないといけないのです。
しかし、日本の学校教育を受けてきた大人たちは、 「話しことば」の教育を受けたことがありません。
だから、「指導法が分からない」「何をどのように指導したらよいのか見当もつかない」という声が聞こえてくるのです。
この結果、多くの場合、文字言語(書きことば)を通して、音声言語(話しことば)を指導するという方法が採られます。
ただ、これまでそうした教育を受けてきた現在の大人たちの話す力が、
けっして充分とはいえないことを考えると、
本当は今、幼児期の言語環境作りと教育方法を何とか改善しなければならないのです。
教える側が、ただ批判や評価だけしていて、自分はできませんでは、
子どもたちが納得しませんし、いつまでたっても子どもたちは変わらないでしょう。
たとえば、「話しことば」の基礎である「日本語の音」について考えてみましょう。
お母さんは子どもに話しかけるときに、
「自分は今、日本語の音を伝承しているのだ」という意識を持っているでしょうか。
また子どもたちの周りにいらっしゃるいろいろな先生方も、
「自分が話している音が、次の世代の日本語の音を育てているのだ」といった意識を持って授業をしているでしょうか。
「話しことば」についての大人たちの意識を考えると、
子どもたちの「話しことば」を取り巻く環境は、今後悪くなることはあっても、よくなることは期待できないのです。
こういう時代だからこそ、親や教師による適切な指導が、昔以上に大事になってきているのです。
「話しことば」の基礎である「日本語の音」一つをとっても、
指導する大人が、一から勉強する必要があるのが小学校受験の世界なのです。
ですから、じっくりと3年間かけて、親子で一緒に勉強しましょう。
小学校受験の勉強を通して、親子で「話しことば」を豊かに育てられたら、すばらしいと思いませんか。
● こちらもご覧ください
■ 小学校受験の「お受験じょうほう」
■ 幼児教室どっとこむ
■ 小学校受験の「お受験どっとこむ」
■ 幼稚園ねっと
■ 子育ての達人
■ 受験対話総合研究所
■ 読売新聞東京本社広告局・マイベストプロ東京
■ 就職アドバイザー平野伸明の「就職対策講座」