こんにちは。
小学校受験でおなじみの
受験対話総合研究所の平野伸明です。
今日は、子どもたちと、
早稲田大学で開かれている
「日本ペンクラブ75年のあゆみ 自由と平和を求めて」展に行ってきました。
受験対話総合研究所で学ぶ子どもたちには、
あこがれの作家である、川端康成、井上靖、遠藤周作などの
直筆の原稿が展示されていました。
中学1年生のマユちゃんは、
川端康成の直筆の原稿の前で立ち止まり、
じっと原稿を見つめていました。
この原稿には、推敲のあとが残っていました。
川端氏が、自分の書いた原稿を読みなおし、
足りない部分を補い、いらないところを削った跡があったのです。
展示会を見終わってから、
子どもたちには、レポートを書いてもらいました。
マユちゃんのレポートには、
川端康成の原稿の推敲のあとを辿りながら、
川端氏が、何を伝えたくて、どう考えていたのか、
川端氏の「思い」を、ドキドキしながら読み取っていたのだと、
そのときの様子や内容が具体的に書いてありました。
有名私立中学に合格して、
今年の4月に受験対話総合研究所に来た頃のマユちゃんは、
文章を書くことの、基本的な認識に欠けていました。
中学受験のむずかしい記述問題は、簡単に書けたそうですが、
「受験対話」の勉強会でマユちゃんは、
文章を書きながら、客観と主観がないまぜになっていました。
書いていて、自分で混乱してしまう。
なのに、そのまま人に読ませて、
「なんで、わかってくれないのよー」という顔をしていました。
そんなマユちゃんが、
今は、川端康成氏の原稿を見て、
川端氏の「ことば」から、
川端氏の「思い」を読み取ろうとしている。
子どもが成長していく姿を見るのは、
何よりも嬉しいものです。
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