こんにちは。
小学校受験でおなじみの受験対話総合研究所の平野伸明です。
5月になり、大学生対象の「日本語教室」が、本格的に始まりました。
この「日本語教室」では、授業の最初に、全員に、「フリートーク」をしてもらい、
自分の「日本語」を意識してもらうところから勉強が始まります。
この大学生たちの「フリートーク」を聞いていて、特に気になるのが、
以前にも、このブログで書きましたが、なにを数えるにも、「一個、二個」を使うことなのです。
・「私には、二個下に弟がいます」
・「一個上の先輩に誘われて、サークルに入りました」
・「電車の中に、傘を三個も忘れちゃって…」
・「合宿のときに、テニスコートを三個も使って…」
・「私の部屋は狭いので、洋服ダンスが一個しかなくて…」
といった具合です。
実は、大学生たちの話は、このような状態だろうということは、
予想がついていたので、「受験対話」で、小学校受験の勉強をしている年長さんのユキちゃんに、
教室のうしろで、大学生たちの話を聞いてもらっていました。
ユキちゃんは、光塩女子学院を目指している優秀な女の子で、
「お話の記憶」と「数の数え方」が、特に優れているのです。
そこで、ユキちゃんに、大学生たちの話を聞いてもらって、
わからないこと、間違っていることを、どんどん指摘してもらいました。
たとえば
・「人は、二歳って言うんだよ」
・「学年は、1年だよ」
・「傘は、三本って言うよ」
・「コートは、一面、二面、三面だよ」
・「タンスは、一棹でしょ」と。
さすがに、このタンスの数え方を指摘されたときには、大学生たちは、ショックを受けていました。
小学校受験の勉強には、「数の数え方」というのがあります。
つまり、基本的な「助数詞」を学ぶのです。
たとえば、形の長いものは「一本、二本」、
平らなものは、「一枚、二枚」や「一面、二面」、
丸い小さなものは「一粒、二粒」、
動物は「一匹、二匹」や「一頭、二頭」、
鳥なら「一羽、二羽」、
車両なら原則として、「一台、二台」、ときに「一両、二両」、
機械などは、「一台、二台」または「一基、二基」。
船は、「一隻、二隻」「一艘、二艘」
住宅は、「一棟、一戸、一軒」などなど。
「受験対話」では、幼稚園児に、徹底して、この助数詞を覚えさせ、
普段のおしゃべりの中で、自然に使えるように訓練しています。
大学生の状態を見ていると、この助数詞もいずれは「死語」になる運命なのかもと、心配になります。
だから、そうならないようにするためにも、
幼児期から、ちゃんとした教育を受けさせる必要があると思うのです。
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