こんにちは。
小学校受験でおなじみの
受験対話総合研究所の平野伸明です。
今日は、聖心女子学院、白百合学園、立教女学院に通う子どもたちと、
そのお母さま方との勉強会、「母親塾」がありました。
まずは、絵本の朗読から始めました。
佐野洋子著『100万回生きたねこ』という絵本です。
絵本の内容ですが、
主人公は、死なないネコです。
正確に言うと、死ぬけれども、すぐに生き返るのです。
たとえば、王様に飼われていた時には、一緒に戦争に行って、
矢に当って死んでしまいます。
ネコをかわいがっていた王様は悲しくて泣くのですが、
ネコは平然と、別の場所から生まれかわります。
そういうことを、サーカスの芸人や、どろぼうや、おばあさんなどを相手に、
100万回も繰り返すのです。このネコが一番好きなのは、自分自身。
つまり、他を愛することを知らないネコだったのです。
ところが、そんなネコの前に、一匹の白いメス猫が現われます。
主人公のネコは、そのメス猫にひかれます。そして、一緒に暮らすようになります。
そして100万回生きたネコは、「白いメスネコと一緒に、いつまでも生きていたい」
と思うようになるのです。
しかし、やがて白いネコは死んでしまいます。
それを見て、100万回生きたネコは、とても悲しくて、わーわー泣いて、
自分も死んでしまうのです。
そして生き返ることはありませんでした。
という内容なのですが、
お母さまは、これを読んで、何をお考えになるでしょうか?
受験対話総合研究所では
「受験対話」の母親塾では、お母さま方と子どもたちで、
以下のような話し合いをしました。
このお話は、生と死について考えさせようとしているのではないだろうか。
つまり、生がしっかりと充実していないと、
納得できる死はやってこないということではないか。
生の果実をたっぷり背負って、人は旅立つのだ。
天秤の一方の皿に、生の充実をたっぷりのせてやらないと、
死の重さとは釣り合わないのだろう。
つまり、死に負けてしまうのだ。
死とは、単に、生きていることの終わりなのか。
人は、それを、ただ先に延ばしにしたいと思ってしまう。
死を恐れながら、その準備をしていない。
つまり、何かが満ちていった結果の、静かな終わりとして死があるのだと
受けとめることができない。
これは、真剣に考えなくてはならない問題なのではないか。
世の中には、どうしても、人まかせに出来ないことがある。
あらかじめ自分自身で、とことんまで、考えておかなくてはならない問題がある。
それが、死の問題なのではないか。
死への準備は、医者に任せるわけにはいかない。
さて、自分にとって「生きる」とは、どういうことなのかを考えてみましょう。
以上が、今回の「母親塾」の導入部分の話でした。
今年、聖心女子学院、白百合学園、立教女学院を受験されるお母さま方に
「受験対話」で勉強しておられるお母さま方や子どもたちを見ていると、
憧れの学校に入学してからが勝負という感じがします。
このブログをお読みの、今年、小学校受験をされるお母さまが、
入学願書に書いた内容や面接で話されたことが、
「試験用の、その場かぎりの、お話作りでした!」なんてことはないと思いますが、
簡単に、「神から与えられた命だから」とか、「感謝する心」とか、
「人のために役に立つ」とか「運命」などという言葉を願書に書いたり、
面接で、饒舌に話したりしてはいませんか?
お母さま、お子さんの小学校受験が終わったら、
次のステップに移りましょう!
憧れの学校に入学すると、同級生のお母さま方と、「ランチ」や「お茶」をする機会が多くなります。
ここからは、お母さま方の『教養』が問われてくるのです。
お母さま方、がんばってくださいね! 応援しています!
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