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タグ: 受験対話総合研究所

朝、何を食べてきましたか?

こんにちは。:razz:
小学校受験でおなじみの「受験対話総合研究所の平野伸明です。

今日は、味覚についてのお話です。
私も、ずいぶん有名無名の店や内外の料理を食べてきましたが、
最近、「おいしい!」と思うのは、子ども時代に親しんだ料理ばかりなのです。
たとえば、ゴボウのきんぴら、大根の煮物、肉じゃが、トン汁、焼き魚など。
この傾向は、歳とともに、だんだん激しくなるばかりです。
こういうのを、「味覚の本卦帰り」というのだそうです。

人間の味覚、聴覚、嗅覚、視覚などの基本は、
幼少時代に作られて、それが大脳の最も奥深いところに定着するらしいのです。
そして、それが、おりにふれて、頭をもたげてくる。
だから、幼少期に培われた味覚が、
その後、ずっと「おいしい!」と感じる基準になるというのです。

ということは、いま、幼稚園や保育園に通う子どもたちが、
毎日、どのような食事をしているのかという内容(素材、調理法、味付け)が、
子どもたちの一生の「味覚」を決定づけるということになるのですね。
そうは言っても、食事は、毎日、毎日のことですから、
子どもたちのために料理を作るお母さま方のご苦労は、たいへんなものだと思います。

小学校受験の面接でも朝食を聞かれます

お受験の面接では、「朝、何を食べてきましたか?」と、よく聞かれます。
「受験対話」の授業でも、毎回、子どもたちにこの質問をします。
すると、子どもたちは、正直に答えます。
マイちゃんは、「やきそばです!」
アサミちゃんは、「たまごかけご飯です!」
ヒロヤ君は、「カップラーメンです!」

教室の後で、授業の様子を見ているお母さま方は、子どもたちの発言を聞いて、
「今朝は、忙しかったものでー、たまたまなんですー」と、
おっしゃることもあります。
時間に追われているお母さま方の日常生活の
たいへんさが伝わってきます。

大根が好きになったレナちゃん!

その中で、レナちゃんの朝食のメニューが、最近急に変わったのです。
野菜が嫌いで、大根、白菜、人参、里芋、ほうれん草、キノコ類などが、
特に、食べられないと言っていたレナちゃんです。
ところが、にがくて嫌いだった大根が、大好きになった、というのです。
「今日の朝は、大根の煮物を食べてきました!」なんて、笑顔で言うようになったのです。
「えっ、えっ」
これには、私も講師たちも、びっくり。
「なぜ?」「どうして?」と、お母さまに聞いてみました。
すると、このような話をしてくれました。

「受験対話」からの帰り道、早稲田大学のキャンパス横の大隈通り商店街を通ります。
この商店街のお店に、「こだわり商店」というお店があります。

早稲田のこだわり商店

(読売センター早稲田の隣のお店です)

この店の店長が、こだわりのある方で、
栃木県茂木町から、無農薬、減農薬の新鮮な野菜を運んできて、
早稲田の街の人々に提供しているのです。

昨年の暮れに、レナちゃんとお母さんが、「こだわり商店」の前を通ったら、
届いたばかりの無農薬の大根を100円で売っていた。
あまりにおいしそうだったので、一本買ってみた。
そして、その晩、煮物を作った。
すると、「大根は、にがいからイヤ!」と言って食べなかったレナちゃんが、
「この大根、甘い!」と言って、
お皿の煮物(人参やシイタケなども一緒に)をぺロリと食べて、
その日から、大根の煮物が大好きになったのだというのです。

それから、毎週、「受検対話」の帰りに、「こだわり商店」で
無農薬の新鮮な野菜を買って帰るようになったというのです。

何がきっかけで、子どもたちの好き嫌いが変わるのか、
わからないものですね。

特に、女子校の面接では…

女子校の面接では、食事に関する質問が多いですね。
たとえば、
「幼稚園は給食ですか、お弁当ですか。好きなものは何ですか?」
「お弁当をお母さんが作るところを見たことがありますか?」
「お弁当の中で、何が一番好きですか?」
「お母さんの作った物で、何が好きですか?」
「あなたの嫌いな食べ物は何ですか?」
「お母さんの好きな食べ物は何ですか?嫌いな食べ物は何ですか?」
「お料理のお手伝いをしますか?」
「嫌いな食べ物を食べると、お母さんは何と言いますか?」などなど。
食事に関する質問は、必ずと言ってよいくらい出ます。

お母さん、上記をお子さんに聞いてみてください。
お子さんは、どのような話をしてくれるでしょうか。
特に、聖心女子学院立教女学院白百合学園などの女子校を
目指すご家庭では、今から、「味覚」ということも考えながら、
食事について工夫されていくとよいと思います。

素材のおいしさを発見し、そのおいしさを生かす調理法を工夫し、
家族の好みやコンディションは考えながら、味わってもらう。
お母さんの「おいしい料理」を食べている子どもたちは、笑顔が違うんです!

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「暁星小学校・光塩女子学院」合格講座がスタートです!

こんにちは。:razz:
小学校受験でおなじみの「受験対話」総合研究所の平野伸明です。

新しい年が始まりましたね。
新年長さんにとっては、勝負の年です。
「受験対話」でも、「暁星小学校光塩女子学院」合格講座がスタートしました。
この講座には、年少、年中と、2年間、個別指導で勉強してきた子どもたちが集まります。
実力重視の精鋭クラスです。昨日が、講座の初日でした。
子どもたちに自己紹介をしてもらった後、これから、どのような勉強をするのかを話しました。
この中で私は、これから子どもたちに目標としてもらいたい、2人の人物を紹介しました。

高橋泥舟

一人目は、高橋泥舟という人物です。
泥舟は、勝海舟、山岡鉄舟と並び、「幕末の三舟」といわれた、槍の名人でした。
「1日3千本の修行」といって、彼は、毎朝3千回、槍を振ったそうです。

それを何十日間か続けたある朝、
泥舟が、「3千本の修行」を終え、疲れ果て心気モウロウとしていたその時、3人のくせ者が斬りかかってきた。
泥舟は、無意識に槍を突き出した。
すると、くせ者たちが、芋刺しになっていたというのです。

千葉周作

二人目は、千葉周作です。
北辰一刀流の開祖で「幕末の三剣客」といわれた剣の名人でした。
深夜、何十日間か「なにとぞ、剣の道を教えたまえ」と祈願した。
それは百日間ともいわれています。

その満願の日、神社の階段を降りかけたら、くせ者が、後ろから斬りかかってきた。
周作が、ほとんど反射的に、後へ刀を払ったら、賊はまっ二つに切り倒されていた、といいます。
武道でいう極意というものは、「半ば忘我の状態になった時に、会得するのだ」という話です。
昨日は、私が着物を着て、おもちゃの刀を持ち、お芝居風に、子どもたちに見てもらいました。

暁星小学校・光塩女子学院、合格作戦!

この講座では、泥舟や周作を目標に、
「心で感じた時には、身体が同時に動いている!」=「問題を確認した時には、クーピーが同時に動いている!」
を目指します。

暁星小学校や光塩女子学院などのように、
スピードと実力を重視している小学校を目指すには、
この2人の話をすると、子どもたちに、わかりやすいのです。
私のお芝居も、「年々、上手になっている」という、ウワサもあります(笑)。

早くこい、桜の季節

みなさん、まだまだ、寒い日が続きますね。
でも、あたたかな春に、1日、1日、近づいています。
「春のことを思い」、この寒さを乗り切りましょう。
写真は、「受験対話」の教室の窓から見える桜です。

春には、みんなで、楽しい「お花見」ができるように、
今は、勉強を、「がまんして、がんばる!」「がまんして、がんばる!」時なのです。
みんな、がんばれ!

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音楽会で小学校受験対策!

こんにちは。:razz:
小学校受験でおなじみの「受験対話総合研究所の平野伸明です。

みなさん、クリスマスはどのように過ごされましたか?

「受験対話」では、生徒さんやお母さま方といっしょに、
早稲田大学の大隈講堂で行われた、「早稲田クリスマスコンサート」に行ってきました。
このコンサートは、「早大ピアノの会」の主催で、
早稲田の地で学んでいる子どもたちが、音楽を通して、異世代交流をするというものでした。

舞台では、早稲田大学の学生さんが、ハイドンやシューベルトを、
早稲田中学校の生徒さんが、ショパンやベートーヴェンを
戸塚第一小学校の1年生の生徒さんが、モーツアルトを
戸塚第一幼稚園の年長さんが、ザイツのコンチェルトなどを演奏してくれました。

子どもたちは、お兄さんやお姉さんたちのピアノやヴァイオリンの演奏を楽しそうに聞いてました。

ベートーヴェン

「受験対話」では、今回のクリスマスコンサートを通して、
「楽しみながらお勉強する」というテーマを設定して、
子どもたちの「記憶」と「お話作り」の勉強方法について、
事前に、お母さま方と打ち合わせをしてきました。

子どもたちが、「楽しいと思ったこと」や「気に入ったこと」を、どのように記憶するとよいのか。
また、どんな準備しておくと、人に聞いてもらえる話になるのか。
お母さま方にも、協力していただこうと考えました。

たとえば、今回のコンサートで、
早稲田高校3年の男の子と、戸塚第一小学校1年生の女の子が、
それぞれベートーヴェンの曲をピアノでひいてくれました。
ベートーヴェンといえば、聴覚が失われたことで、彼の運命は大きく変わりましたね。
文献によると、もともと陽気な性格であったべートーヴェンが、難聴になり、
そのことを、周りの人に気づかれないように、隠そう隠そうとしているうちに、
次第に人間関係に疲れるようになったのだそうです。

そこで、安らぎを求めて、ウィーンの郊外のハイリゲンシュタットに移り住みます。
ここでベートーヴェンは、「ハイリゲンシュタットの遺書」を書きます。
以下は、その中の一部です。

「自分は小さい頃から、人に思いやりと好意をもって接したいと望み、
そう心がけてきた。だが、耳が悪くなると、つい人を避けるようになり、
まわりの人から、偏屈者とみられるようになってしまった。
耳の不自由な人間が、どんな思いをしているのかということを、
少しでもわかってくれさえすれば…」と、書いています。

ベートーヴェンは、孤独の中で暮らしていたのです。
しかし、やがてベートーヴェンは、絶望から立ち上がります。
自分の運命に耐えて、忍んで、復活します。
ベートーヴェンは、自分の運命に従うことこそ、
運命を克服する唯一の手段だと、確信したのだといいます。
彼の芸術を生み出した源には、音楽家にとっては致命的ともいえる
聴覚が失われたこと、その「運命」との闘いがあったのですね。

また、ベートーヴェンが、音楽とともに、最も大切にしたのが、徳行(道徳にかなった行ない)でした。
徳を積む人を、神は見捨てない。
徳行のみが人間を幸せにする、とベートーヴェンは書いています。

この言葉の意味は、聖心女子学院立教女学院白百合学園などの
キリスト教の小学校を希望されるお母さんは、考えておくとよいかもしれませんね。

クリスマスの「記憶」と「お話作り」

「受験対話」が、お母さま方に出した課題は、このクリスマスコンサートで、
早稲田の地で学ぶ若者たちの演奏(有名な曲ばかりでした)を聞いたお子さんに、
気に入った曲を、まず選んでもらいます。
そして、その曲の作曲家の「思い」や「人生」について、
お母さまが調べて、子どもにわかる話にして、
CDで曲を聞かせながら、子どもたちに何度もお話をしてあげる、というものでした。

大隈講堂で、お兄さん、お姉さんが演奏してくれた、
その場面を、しっかり、子どもたちの記憶に残す。
そして、調べた作曲家の「情報」もプラスして、
生き生きとしたお話ができるようにする。
年明けの第一回目の授業の日に、「クリスマスの日は、何をしましたか?」と聞いたときに、
子どもたちが、「なに」を「どのように」話してくれるのか、今から、とってもとっても楽しみです。

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