みなさん、こんにちは。
小学校受験でおなじみの「受験対話」総合研究所です。
今日から、「年長さんクラス」での文章指導の授業風景を紹介します。

「受験対話」の大学生指導部の活動でわかってきたことは、
小学校、中学校、高校、大学時代の「日本語」の勉強が足りないことで、
いろいろな問題が起きていることでした。
そこで「受験対話」では、年長クラスのスタート時から、文章の訓練を始めています。
今回から、少しだけ、ご紹介していきます。
原稿用紙に親しむ!
まず、子どもたちの机の上には、原稿用紙、えんぴつ、消しゴム、辞書を置きます。
原稿用紙は、市販のもので構わないのですが、
「受験対話」では、縦書きの200字詰めを使っています。
お母さま方の中には、400時詰めでないと原稿用紙らしくないと言う人もいるのですが、
200字詰めには、いろいろよいところがあるのです。
まず、子どもたちの持ち運びに便利です。
400字の場合は、最低二つ折りにしなければなりません。
200字詰めは便せん型なので、そのままの形で、子どもたちの通学カバンの中に
入れることができるのです。
読んでくれる人のことを考えます!
また、子どもたちが書き損じをした場合でも、400字詰めの半分で済みます。
まぁ、そうはいっても、そんなに書き損じは出てきません。
子どもたちは、鉛筆を使っているので、語句の挿入や削除には消しゴムを使うからです。
親御さんの中にも、原稿用紙の正しい使い方を知っている人は、思ったより少ないのです。
ということは、学校教育で、ちゃんと教えていないということなのではないでしょうか。

原稿には、活字になるという前提があります。
区や市や県、国などが主催するコンテストや学校の卒業文集でも、最後には活字になります。
「受験対話」では、子どもたちに、「読み手を意識させる」ために、昔のシステムを教えています。
原稿は、印刷所へ回る前、編集者が必ず目を通します。
編集者は朱筆で、原稿整理記号を入れます。
これ、子どもたちは、面白がって使えるようになります。
すべては、編集者が余白に、印刷所への指示事項を正確に書き込むためです。
こう書くと難しそうですが、「読み手の理解を第一に考える」ことを
年長さんに身につけてもらうところからスタートします。
おとうさん、おかあさん、がんばれ!