こんにちは。
小学校受験でおなじみの「受験対話」総合研究所の平野伸明です。
今日は、四谷に行ってきました。
写真は、新宿通りの四谷見附橋の上から、
車体にオレンジのラインが入った特別快速電車〔中央線〕と、
黄色のラインの各駅電車〔総武線〕が発着する様子を撮ったものです。
その上に見える建物が、地下鉄丸の内線の四谷駅です。
当たり前のことですが、電車には、「各駅」もあれば「快速」もあります。
また、地下鉄が、地上の電車よりも上を走ることもあるのですね。
マミちゃんの場合
新年長さんのマミちゃんを紹介します。
マミちゃんは、年少、年中と、他の塾で、集団の中で勉強してきました。
その塾では、いつもトップの成績で、先生にも、お父さん、お母さんにもいつもほめられてきたそうです。
ところが、昨年の夏休み明けから、急に、落ち着きがなくなり(集中できなくなり)、
成績が、どんどん落ちてきたそうです。
その原因は、お母さまにも、わからないそうなのですが、
塾で行われた試験の成績が、あまりに悪かったときに、
お母さまが感情にまかせて、マミちゃんを怒ったそうです。
「どうして、一度お勉強したことができないの。
あなた、頭が悪いんじゃないの。
お友だちのシオリちゃんは、全部できてたって、シオリちゃんのお母さま、おっしゃっていたわよ」
それまでは、年少、年中と、集団の中でトップの成績だった
マミちゃんを、お母さまは、お勉強がよくできると、褒めていたのです。
マミちゃんも、「私はできる!」と思っていたでしょう。
でも、このお母さまのことばを聞いて、
その自信を根底からくつがえされてしまったのでしょう。
この年頃の子どもには、自分の思いを表現することも難しいですし、
また表現することで、気持ちを整理し、問題を解決する力もありません。
マミちゃんは、ひとりで、じっと苦しみ、耐えていたのでしょう。
自信を失い、きっと、心のバランスがとれなくなっていたのでしょうね。
チックの症状が出てきてしまったのです。
お母さまは、マミちゃんを専門医に診せてから、個別指導の「受験対話」に来られました。
大人は、まさか、そんなことくらいでショックを受けるなんてと、思いますが、
いまの子どもたちは、大事に大事に育てられてきていますから、
大人が考えるよりも、言葉に関して神経が敏感になっています。
兄弟も少ない、友だちとの関係も会話も限られている。
大人との生活が中心です。
だから、自分をいつもほめてくれて、認めてくれていたお母さまからの
「ダメ出し」の言葉に、マミちゃんの心は深く傷ついたのでしょうね。
自分のペースで楽しく勉強を
「受験対話」に来てからのマミちゃんは、
自分のペースで勉強していますから、チックの症状は、でなくなりました。
快速電車から、各駅の電車の乗り換えたようなもので、
自分で、自分の気持ちをコントロールできるようになったのです。
この余裕が、お勉強するときには必要なのです。
お母さま、成績など、気にしなくていいのです。
ほかのお子さんと比べて、できない、なんて思わなくていいのです。
いま、マミちゃんは、「光塩女子学院・暁星小学校」特訓講座で、楽しそうにお勉強しています。
子どもたちには、まだまだ、先は長いのです。
大人が、「笑って子どもを育てるゆとり」を持つことが、
小学校受験にも必要なのです。
決められた日時(試験日)に間に合えばよいのですから、
お子さんの性格や様子によって、
「快速」から「各駅」に、また「各駅」から「快速」に
乗り換えながら進むのがよいのではないでしょうか
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