こんにちは。
小学校受験でおなじみの
受験対話総合研究所の平野伸明です。
今日は、自由が丘で、幼児のお母さま方を対象にした、
「母親塾」を行いました。
今日の「母親塾」のテーマは、ちょっと置いておくとして、
勉強会が終わってから、みなさんでお茶をしたのですが、
そこで、話題になったのが、
「子どもに受験勉強をさせたくないから、大学附属の小学校に入れたい」という
あるお母さまの一言でした。
さすがに「母親塾」で学ばれているお母さま方ですから、
みなさん、しっかりした意見をお持ちで、
楽しい議論ができました。
ただ、今回、「母親塾」に参加していただいたお母さま方は、
普段、早稲田での勉強会には出席されたことのない方々でしたので、
最近の高校生の実態や高校生の勉強内容をつかみ切れていないところがありました。
そこで、私から、現在の高校生の学習内容や学力の実態を紹介したあと、
高校生たちの教養のアンバランスさや、精神的に栄養失調になっている部分をお話しました。
また、それを踏まえて、受験勉強の意味について理解していただくために、
最近、早稲田の「母親塾」で使用した、
大学入試センター試験の現代文の過去問題を、お母さま方に見てもらいました。
今日、ご紹介した問題の内容は、
自分の不注意から、最愛の息子を死なせてしまった母親の思いと向き合う
若者の気持ちを読み取らせる小説と、
子宮内の胎児は、周囲の人たちの発する言葉のざわめきに耳をすませているし、
乳児に語りかけることが、大人になった時のコミュニケーションの基本になっている、
という内容の評論でした。
さて、こういう文章を高校生に読ませて、センター試験は何を質問してくるのでしょうか?
その質問に答えることが、高校生の内容理解をどのように深めてくれるのでしょうか?
出題者は、なぜ、高校生に、このような内容の文章と向き合ってほしかったのでしょうか?
大学の先生方は、高校生に、何を身につけて欲しいと願っているのでしょうか?
表面的な受験勉強だけをしてたきた大人たちは、
受験勉強には意味がない、と言う傾向があります。
でも、お母さま、一度じっくりと、問題と向き合ってみてください。
「子どもには、こんなもの、やらせたくない!」と本当に言えるでしょうか?
お子さんが、ちゃんとした大人になるために、考えておかなければならないことが、
バランスよく学べることも受験勉強の一面にはあるのです。(指導者の質の問題はあります)
ここを理解されると、簡単に、
「子どもには、受験で苦労させたくないから、大学の附属小学校に入れたい」とは
言えなくなると思うのです。
お子さんが、ちゃんとした指導者の元で、「受験」をするための勉強で得られることも踏まえつつ、
エスカレーター進学をしている子どもたちの実態も観察し、いろいろな人と話し合ってみることが大切です。
福沢諭吉は、なぜ、慶応義塾を創設したのでしょうか?
このような点も、勉強するポイントです
そんな話題で盛り上がっていたら、またまた、外は真っ暗になっていました。
自由が丘の駅前にもクリスマスがやってきていました。
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