こんにちは。
小学校受験でおなじみの
受験対話総合研究所の平野伸明です。
大学受験生は、センター試験が近づいてきましたね。
「受験対話」では、小学校受験をした子どもたちが、
高校生になっても通ってきているので、
毎年、高校生たちと一緒に、幼児のお母さま方にも、
センター試験に挑戦してもらっています。
なぜか?
それは、お母さま方に、日本の教育を直に感じていただきたいからなのです。
試験とは何か?
大学入試問題は、大学の先生方が作り上げた世界です。
作り物には、当然、作り方があります。
だから、この問題の作り方を知っていれば、
たとえば、お子さんが、小学校、中学校そして高等学校と進学する上で、
とりあえず、どのような方針で勉強していくと、東大に合格するのかがわかるのです。
つまり、お子さんの今勉強していることが、どの段階の内容で、
どのような意味があるのかが、お母さまにも、ある程度、つかめるようになります。
すると、お子さんに、適切なアドバイスができるようになるのです。
ここで、大切なことは、
子どもの教育は、「試験さえうまくパスして、一流大学に合格すれば、すべてよし」
ということではないことを、大学入試問題の作り方を知ることで、
お母さま方にも理解しておいてもらいたいからなのです。
子どもの教育は、学校や塾に任せておいて、
問題が解けるようになるだけでは、ダメなのです。
センター現代文の小説に挑戦です!
今日は、高校1、2年生とお母さま方で、センター現代文の小説を解きました。
文章は、山田詠美の「眠れる分度器」の一節です。
出題されていた小説の内容を紹介します。
主人公の時田秀美は、転校してきて、一か月になります。
秀美は、子どもを、親の価値観で縛りつけたくないと考える母親に育てられました。
秀美は、いつも、自分の感じたままに行動してしまうため、
同級生たちとも親しくなれず、
また、協調性を重んじる、担任の奥村の気持ちを、事あるごとに、逆なでしてしまいます。
そんなある日のこと、
教室で、担任の奥村から、「時田、お前このままだと不良になってしまうぞ」と言われて、
秀美は、立ち上がって、奥村に反発するのです。
おもしろそうな話でしょう
今日の勉強会では、お母さま方にも、センター試験の問題の作成ルールを理解してもらった後、
百点をとるための読み方、解き方を学習しました。
試験は、作り物ですから、あらかじめ出題者が考えている合格者の動き方があります。
これを身につけると、当然、百点がとれるのです。
まぁ、それはともかく、この小説を読んでいたら、とても気になる表現があったので、
勉強会が終わってから、高校生とお母さま方で、お茶をしながらおしゃべりをしました。
その表現とは、主人公の秀美が、自分に言いきかせる文句なのですが、
「くだらない教師に出会うのは身の不運、素晴らしい教師に出会うのは素晴らしい贈り物」
という言葉でした。
この小説の中で、主人公の秀美にとって素晴らしい教師とは、
「子どもたちと同じ視線でものを見ていきたいとう純粋な気持ちを持っていて、
血の通った人間として互いに接しあえる教師」ということになっていました。
今日は、高校生とお母さま方で、秀美の言葉である、
「素晴らしい贈り物と感じた、すばらしい教師との出会い!」
というテーマで、自分自身の体験を元に話し合いをしました。
高校生とお母さま方では、十歳以上はなれていますが、
学校や先生の話題というのは、盛り上がるものですねー。
このような高校生とお母さま方の勉強会は、高校生たちにも、よい刺激がありますし、
お母さま方には、あこがれの学校に通う高校生たちとの交流や大学入試の現実を知ることで、
お子さんの小学校入学から高校卒業まで、学校で敷かれているレールが見えてきますから、
お子さんの小学校を、どのように選んだらよいのかという考え方も、しっかりしたものになってきます。
今回は、時間を忘れておしゃべりをしていたので、気がついたら、外はまっ暗になっていました。
私はみなさんを、地下鉄早稲田駅まで、見送りに行ったのですが、
その途中、早稲田大学の22号館の前は、クリスマスの飾りつけがしてありました。
今日は、高校生にとっても、お母さま方にとっても、充実した勉強会になりました!
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