こんにちは。
小学校受験でおなじみの「受験対話総合研究所の平野伸明です。
今日は、聖心女子学院・白百合学園・立教女学院に
お子さんが合格されたお母さま方と、小石川後楽園に行ってきました。
ここは、江戸時代初期(1629年)に水戸徳川家の祖である頼房(よりふさ)が造ったものを、
二代藩主の光圀の代に改修して完成させた庭園だそうです。
「後楽園」という言葉の意味は、中国の教え、
「士は、天下の憂いに先だって憂い、天下の楽しみに後れて楽しむ」
からきているそうです。なんと、味わい深い言葉でしょうか。
「あ、そう 」なんて、流さないでくださいね。
お母さま方の心配事は…
散歩をしながらの、お母さま方からのお話は、小学校受験が終ってから、
子どもたちが、まったく勉強しなくなったているということで、
「このままで、大丈夫かしら」
「学校に入ったら、勉強についていけなくなるのではないかしら」という話題でした。
私が、お母さま方に、お話した、具体的な内容は別にして、
せっかくの、小石川後楽園でのお散歩でしたから、
お母さま方に、次のようなお話をしました。
水戸藩といえば…
水戸藩にいた剣術の名人の話です。
彼の剣術は、家中並ぶ者なしと、自他ともに許していました。
しかし、残念ながら彼は、無学で、字が読めなかったのです。
友人が心配して、何とか字を覚えさせようとした。
友人:「貴殿の剣術は、まことに感服。
しかしながら、万一、武士の意気地で、貴殿が、果し合いをせねばならぬとする。
その時、書状をつきつけられても、貴殿が、それを読めず、果し合いの場所に
出かけなかったら、貴殿は、臆病者、あの剣術は、畳の上の水練よ、といわれるにちがいない。
せめて、『果し合い』という字は、覚えておかれるがよかろう!」
名人:「ああ、そうか、そうか。『果し合い』という字はどう書くのか?」
と言って、『果し合い』という字を習った。
2、3日して、彼は、その友人と顔を合わせた。
名人:「『果し合い』という字を覚えたぞ。もう不覚はとらない」
友人:「いや、待った。仮に書状の表書きの『果し合い』という字を覚えたとしても、
書状の中に、何月何日、何の刻で、場所はどこどこと書いてあるはず、それが読めねば…」
名人:「わかった。何月何日と、場所といえばこの界隈の地名だな…」
と言って、彼は、また習った。
そのうち、この剣術の名人は、学問することが、楽しくなってきた。
後に彼は、水戸藩でも有数な好学もって聞こえる士になった、というお話です。
人が成長していくということは、こういうことなのですね。
お受験を成功させたお母さま方は、何かをつかんでくれたようでした
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