みなさん、こんにちは。
小学校受験でおなじみの「受験対話」総合研究所です。
引き続き、「年長さんクラス」での文章指導の授業風景を紹介します。
これは、ご家庭での「家庭教育」として、またご両親が書くことになる
「志望理由書」や「面接対策」の準備にもなります。
原稿用紙と向き合うのは、後から後から!
「年長さんクラス」は、毎年スタートするのが11月の下旬です。
なので、年長さんたちは、もう4ヶ月以上「文章」の勉強をしています。
毎回の授業で、書くテーマが決まったり、題を与えられたりしますが、
すぐに原稿用紙に向かって書き始めてはいけないと教えています。

すぐに書き始めると、書いている途中で、次に書くことがわからなくなったり、
書き上げてから「ああ、あれを入れるのを忘れた」とか、
「ここを、もっと書き込めばよかった」とか、「この部分はいらなかった」とか
気づくことが多いのです。
60分で書く文章であれば、構成に20分は使おう!
子どもたちが、これから(将来)文章を書く場面を考えると、時間が制限されていて、
相手は待ってくれないことが多くなります。
高校生でも、しかたなく不本意な文章を提出してくるのが普通です。
書くことをあきらめてしまう高校生の中には、時間がたっぷりあっても、
書き直すのがめんどうくさくなって、そのまま提出する子も出てきます。

年長さんたちには、「事前に構想を練って、しっかりした構成を立てなければいけない」
「じゅうぶんな準備して、じっくり書き進める方がよい」と教えています。
構成を作るときの基本は、『起承転結法』で訓練しますが、こだわらなくてもよいのです。
子どもたちが、どうしても書きたいことを思いつくまま並べて、優先順位を決めます。
その中から、強く訴えたいことを最初にもってくるという方法も身につけます。
内容によっては、「起」の部分を省いて、いきなり「主文」から入った方が、
読む人が、「期待」しながら読んでくれることもあるのです。
お母さま方、がんばってください!