みなさん、こんにちは。
小学校受験でおなじみの「受験対話」総合研究所です。
引き続き、「年長さんクラス」での文章指導の授業風景を紹介します。
これは、ご家庭での「家庭教育」として、またご両親が書くことになる
「志望理由書」や「面接対策」の準備にもなります。
まず、「執筆メモづくり」から始めましょう!
テーマに添って、構想を練り、構成を立てることについては、
すでにご紹介しましたが、その際に大事なのは、執筆メモ作りです。
人間の記憶力は当てになりません。よいことを思いついても、
すぐに忘れてしまいます。これは、子どもたちにしっかり理解させています。
執筆メモづくりは、どうすればよいのか。
年長さんの授業では、『起承転結法』を使っています。
B4のコピー用紙に、「起」「承」「転」「結」の4つの文字を書きます。
それぞれの文字のあいだは広く空けておきます。
子どもたちには、しばらく「思い」をめぐしてもらい、「起」の部分に入れること、
「承」のところで強く言いたいことををメモしてもらいます。
「承」「結」の箇所も同じようにします。
思いついたことをどんどんメモしてもらいます。だいたい出尽くしたら、
今度は、不必要なものを消していきます。
残った事柄を、じっと見つめて、「承」と「転」を入れ替えた方がよいと
思ったら、そのように変更します。
子どもの書く文章の魅力は「迫力」にあります!
メモはあくまでメモなので、ちゃんとした文章にする必要はありません。
箇条書きでいいのです。
子どもたちが教室で文章作成に励んでいるとき、私たちは、机の間を回って、
みんながどのような執筆メモを作っているのかを見て歩きます。
最初の頃は、考え違いをして、下書きをしている子どもも出てきます。
下書きは、させないほうがいいです。
余計な時間がかかりますし、下書きに頼っているせいか、
出来上がった文章に、子どもが書く文章の「迫力」がなくなるのです。
気をつけて指導することが大切だと思います。