こんにちは。
小学校受験でおなじみの平野伸明です。
今日は、「受験対話」の生徒さんから聞いた、おもしろい話を紹介します
「受験対話」の母親塾に通う生徒さんの中に、
長年、ニューヨークで暮らしてきたアヤカちゃんのお母さまがおられます。
このアヤカちゃんのお母さまが、話してくれたのですが、
地下鉄東西線の早稲田駅から「受験対話」まで歩いて来る途中で見る、
早稲田を歩く若者たちの「歩き方」が、とても気になるそうなのです。
歩き方など、人それぞれであってよいのだから、
それは各人の勝手だと、みなさんは思われるでしょうが、
あいにく、それが、勝手に歩けるほど歩道が広くない場所があるのです。
たとえば、早稲田駅周辺の歩道内には、駐輪場が併設してありまして、
早稲田大学生や早稲田中学・高校の生徒などが
授業の開始時間に合わせて、この歩道を歩くのです。
ただでさえ狭い歩道に、駐輪場を設置してあるため、
さらに歩きにくい状況になっています。
このような歩道を何度も歩いていて、アヤカちゃんのお母さまが気づいたのは、
早稲田を歩く若者たちが、急ぐ人や、追い抜きたい人がいるかもしれないという他人の都合に、
全くといってよいほど無感覚なことだ、とおっしゃるのです。
だらだらと友人同士、狭い歩道いっぱいに、ふさいで歩く。
急いでいる、後から来る人に、まるで無関心だというのです。
どうにもならない、この若者たちの「歩き方」に、
アヤカちゃんのお母さまは、早稲田駅からタクシーに乗って
「受験対話」までやってくるようになりました。
ニューヨークでは歩き方で出身国が分かる?
アヤカちゃんのお母さまが、
ニューヨークで暮らしているときに感じていたのは、
ニューヨークを歩いている日本人が、ひと目でわかるということでした。
つまり、「歩き方」を見ただけで、韓国人でもなく、中国人でもなく、
日本人だと、すぐにわかる、と言うのです。
それは、歩き方が、隙だらけだからなんだそうです。
他人同士、誰だかわからない者同士が行き交うのが都市なのに、
そこを歩くときに必要な緊張感や配慮、心づかいが、まるで感じられない。
それが、「カモ」を探しているニューヨークの若者たちに、すぐに気づかれてしまう。
つまり、「歩き方」で、日本人は、すぐに目を付けられてしまうのだそうです。
なるほど、なるほど。
アヤカちゃんのお母さまの話には、いろいろ考えさせられるヒントがありました。
私は、お母さま方と、こういうお話ができることが、とてもありがたいことだと思っています。
そういえば、先日、テレビニュースで、
「いま、優秀な高校生は、海外の大学に進学するようになってきた。
東大では、優秀な学生を確保するために、駒場の教室を、欧米スタイルに改装している」
というのをやってました。
子育てにも、国際的な視点を入れることが必要な時代がやって来たということでしょうか。
みなさんは、どのようにお考えでしょうか?
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